消費者物価指数(CPI)とは?FXにおける消費者物価指数(CPI)の影響

消費者物価指数(CPI)とは何か?消費者物価指数(CPI)を分かりやすく解説

FXに取り組む上では、「消費者物価指数(CPI)」について理解しておくことも大切です。消費者物価指数(CPI)とは一体何のことかご存知でしょうか?

 

消費者物価指数(CPI)とは「Consumer Price Index」の略で、消費者が商品を購入していく上での物価の変動を表す指数のことです。消費者物価指数の前月比が0.1パーセントだったときは、前月よりも物価が0.1パーセント上がったということ。このように、消費者物価指数を活用して経済状況をの状況を確認することができます。

 

また、消費者物価指数(CPI)には、「東京都区部消費者物価指数」「全国消費者物価指数」の2種類があります。そのうち、東京都区部消費者物価指数は速報値(修正をせずに出す数値)にて、当月分が発表されるということが特徴です。

 

消費者物価指数(CPI)は物価の変動を表しているため、上手く活用することができれば国民の生活水準を確認することができるでしょう。

インフレのように、お金の流通が良くなって国民がモノをたくさん購入するできるようになれば、モノの値段が高まりお金の価値が下がります。一方、デフレのようにお金の流通が悪くなり、国民がモノを購入することが減るとモノの値段が下がりお金の価値が高まるでしょう。

 

「現在はインフレなのか?デフレなのか?」という疑問も、消費者物価指数を活用すれば分かるようになるかもしれないという見方もあります。

 

消費者物価指数が高いのか、低いのかさえ分かれば、物価が上昇したのか低迷したのかが明確になります。

では、消費者物価指数はどのような求め方で計算できるのでしょうか?

 

「比較時の価格÷基準時の価格×100」という計算で、消費者物価指数を算出することが可能です。算出した消費者物価指数の単純な見方としては、基準値が100だとして算出値が105だとすると、物価が5パーセント上がったという風に考えられます。

 

また、消費者物価指数(CPI)とよく比較されるのは「企業物価指数」です。消費者物価指数と企業物価指数、この2つの違いは何でしょうか?両者の違いとして、消費者物価指数が一般消費者が購入する商品の価格に対しての指数だということに対し、企業物価指数は企業間で取引される商品の価格に対しての指数だということです。

消費者物価指数(CPI)のFXにおける影響度・チャートの値動き

もうすでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが、消費者物価指数(CPI)は経済状況を示している経済指標のため、株価や為替に影響を与えることもあります。消費者物価指数の結果が、FXに大きな変動を起こすということも珍しくありません。

 

特に、発表された消費者物価指数があらかじめ予想されていた数値とかけ離れているときは、大きな値動きが起こる可能性があります。また、「消費者物価指数がどれくらい上がったのか?」ということや前年同月比などを活用することで、為替市場の動きを判断・予測することができるようになるでしょう。

 

さらに、中央銀行における金融政策の決定において、消費者物価指数が与える影響は非常に大きいと言われています。そのため、消費者物価指数によって政策変更が起こる期待感から、為替市場が大きく変動することもよくあるのです。

 

このように、消費者物価指数はFXに取り組む上での重要な経済指標となることが、よくお分かりいただけると思います。

まとめ

 外国為替市場などのマーケットで役立つという経済指標の「消費者物価指数(CPI)」について、ここまでご紹介してきました。

消費者物価指数は、その国における経済の見通しを立てる上で非常に役立つ指標です。そのため、必ず確認しておきたい経済指標だと言えるでしょう。