鉱工業生産

鉱工業生産とは何か?鉱工業生産を分かりやすく解説

「鉱工業生産」とは、鉱工業(工業と工業)における生産高を表した経済指標(経済状況を数値化したもの)のことを指します。このような鉱工業生産は、経済状況の動向における関係が深いと言われています。さらに、鉱工業生産はGDP(国内における生産分のこと)との関係性も高いとも言われているのです。

 

見方としては、鉱工業生産における家電製品などの生産高が前月よりも伸びていれば、個人消費(商品やサービスなどの購入における個人の支出)が伸びていると判断できるでしょう。また、オフィスで活用するコンピュータの生産高が前月よりも伸びていれば、企業の設備投資が盛んになっていると判断できます。鉱工業生産の結果によって、企業の景況や個人消費における状況などを予測することができるということです。鉱工業生産の見方としては、このように見ていけばいいでしょう。さらに、小売売上高と鉱工業生産を併せてチェックしてみると、消費動向について細かいとろこまでチェックすることが可能です。

 

日本では、鉱工業生産については「経済産業省」から毎月下旬に発表日が設けられています。経済産業省とは、経済や産業の発展やエネルギー資源に関する行政を行っている日本の行政機関の1つです。

 

また、世界最大の経済大国であり経済状況を与えるアメリカでは、どこから鉱工業生産が発表されるでしょうか?アメリカの鉱工業生産は、「米連邦準備制度理事会(FRB)」から毎月発表されます。米連邦準備制度理事会はアメリカにおいて中央銀行制度の最高意思決定機関であり、アメリカの金融政策などの金利誘導目標を決定している機関です。

 

そして、鉱工業生産の発表時間は夏だとPM10:15(米国時間・日本時間)となっており、冬だとPM11:15(米国時間・日本時間)となっています。四半期ごとに発表されるGDPと異なり、毎月発表されるという鉱工業生産は速報性に優れていると言えるでしょう。

 

また、鉱工業生産における生産高について確認する際は、鉱工業生産と同時に発表されるという「設備稼働率(企業の生産能力に対する実際の生産量の比率)」についても、併せてチェックしていきたいところだと言えます。設備稼働率は、設備投資(企業の設備に対しての投資のこと)やインフレ(通貨の価値が下がり物価が高まること)における先行指数になることがあるからです。一般的に、設備稼働率が80パーセントを超えると投資が活発化すると言われています。

鉱工業生産のFXにおける影響度・チャートの値動き

鉱工業生産では、企業の活動状況や消費者の経済動向について知ることができるということを、前項でお伝えしました。そのため、鉱工業生産のデータを活用することで、その国における景気動向を確認することが可能だと言えるでしょう。そのため、鉱工業生産が為替市場や株式市場などのマーケットに与える影響も大きく、FXトレーダーなどのマーケット関係者たちからの注目度も非常に高いと言えます。

 

そして、鉱工業生産の数値が予測下回るという結果になってしまうと、不景気だと判断されドルは買われにくくなるという傾向があります。一方、鉱工業生産の数値が予想値よりも高かったり前月よりも上昇している場合は、景気向上という見方をされドルが買われやすくなるでしょう。

 

また、昨今は新型コロナウイルス流行のため、鉱工業生産指数が低迷していると言われています。今後は鉱工業生産数がさらに落ち込むことが予想されているようです。

まとめ

鉱工業生産について、理解を深めることができたでしょうか。鉱工業はコロナウイルスによる影響を大きく受けていることも、お分かりいただけたと思います。しかし、鉱工業生産指数は国内における景気動向を見極める際に重要となる経済指標のため、FXに取り組んでいく上ではしっかりとチェックしていくことが肝心です。

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