GDPとは?FXにおけるGDPの影響

GDPとは何か?GDPを分かりやすく解説

「GDPってたまに聞くけど、いったいなんのこと?なんの略?」というように思われている方も少なくないかもしれません。GDPは、Gross Domestic Productの略で、日本においての正式名称は「国内総生産」と呼ばれています。

 

GDP(国内総生産)とは、国内における一定期間内で発生した付加価値の総額のことです。アメリカやイギリス、フランスやドイツにユーロ圏など、ほとんどの国や地域でGDP(国内総生産)は発表されています。

 

国内で発生した付加価値とは、「売上げ」と「利益」で表すと分かりやすいです。たとえば、10万円で仕入れた商品を20万円で販売する場合、商品が売れれば20万円の売上となります。そして20万円の売上から、仕入れ値などの経費である10万円を引いた金額が「利益」となります。そのため、この場合は利益となる金額は10万円となるのです。単純に言うと、このように売上から経費を差し引いた利益のことを、付加価値と言います。

 

そういった付加価値が国内でどれだけ生み出されたどうかが、GDPで確認することができるのです。GDPは、その国の経済基盤を示す指標でもあると言えるでしょう。

 

また、日本経済新聞によると、近年のコロナ禍によってGDPが急激な落ち込みをしているようです。新型コロナウイルスの感染拡大のため、GDPの数値が27.8パーセントも減ってしまいました。これはリーマン・ショック後の1~3月期の年率17.8パーセントを超え、戦後最大の落ち込みとなったようです。

 

コロナ禍によってGDPが減少した原因としては、個人が物やサービスの購入をする金額が減ったからでしょう。感染防止のために外食や旅行などのサービス消費の減少も、GDPの急激な減少を加速させていると言えます。感染拡大が続いてしまうと、今後のGDPの見通しはさらに低迷するという見方が多いです。

 

そういった背景があるGDPですが、GDPの数値はどのような計算式で求められるのでしょうか?GDPは、「民間消費+民間投資+政府の支出+(輸出−輸入)」という計算式で算出することができます。このように国内総生産を算出することができれば、日本の経済状況の目安がすぐに分かるようなるでしょう。

 

また、GDPとの関係がある単語として「経済成長率」というものもあります。経済成長率とは、前期から経済がどれだけ成長しているかの伸び率を表しているものです。

 

反対に、コロナ禍である現在のように経済が落ち込んでいるとき、経済成長率が減少している状態のことを「マイナス成長」と言います。一方、これから経済が立ち直っていき前期よりもGDPが増加することになれば「プラス成長」という状態になります。

 

また、GDPはどこから発表されるかというと、内閣府の経済社会総合研究所から発表されます。四半期ごとに発表される「四半期別GDP速報」、1年に1回発表される「国民経済計算確報」という発表方式となっています。

GDPのFXにおける影響度・チャートの値動き

GDPの数値が高ければ高いほど国内全体の利益が高く、国の景気が良いということになります。一方、GDPの数値が低ければ低いほど国内全体における利益が低く、不景気になっていると言えるでしょう。このように、GDPを活用すれば経済の状況を確認することができるのです。

 

また、四半期別GDP速報や国民経済計算確報などで発表されたGDPの速報値(修正せずに発表されるもの)が、次の改定値(GDPから、物価変動の影響を除いたもの)確報値(速報値に対して修正をしたもの)と大きく差が出てしまった場合は、株式市場や為替市場などのマーケットが変動する可能性があります。GDPをチェックすることで、マーケットでの立ち回りを上手に行っていくこともできるようになるでしょう。

 

特に、世界最大の経済大国であるアメリカのGDPを確認することは、FXに取り組む上で非常に有効的だと言えます。なぜなら、アメリカの経済状況は世界中の市場に大きな影響を与えるからです。アメリカの経済における全体的な成長率の目安となる経済指標は「米国GDP」と呼ばれます。

 

米国GDPは、アメリカの経済状況をチェックすることができるという便利な経済指標です。米国GDPも四半期ごとの発表となるため、経済の状況を確かめるために多少の時間がかかってしまい、速報性に欠けるというデメリットが発生してしまいます。

 

米国GDPは速報性に欠けるというデメリットがあるため、毎月発表される各種経済指標に対して、株式市場や為替市場などのマーケット関係者からの注目度が非常に高くなるという傾向があるのです。

まとめ

国の経済状況を数値化した経済指標のひとつであるGDP。各経済指標の多くは、個人消費や設備投資などの経済においての一面のみを表しているものがほとんどです。それに対し、GDPは一国の経済をまとめて表すことができます。

 

そのため、GDPは「経済指標の決定版」とも呼ばれています。FXに携わっているトレーダーの方などは、経済状況を把握するためにもGDPを定期的に確認していきましょう。

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