日銀金融政策決定会合とは何か?FXにおける日銀金融政策決定会合の影響

日銀金融政策決定会合とは何か?日銀金融政策決定会合を分かりやすく解説

日本銀行の最高意思決定機関である「政策委員会」はご存知でしょうか?政策委員会では、日本銀行における重要な意思決定の討論・決定がされます。

 

そういった政策委員会という会合の1つに「日銀金融政策決定会合」が挙げられます。

通常会合という集会も政策委員会の1つですが、日銀金融政策決定会合と通常会議の2つが政策委員会の会合に含まれているのです。また、日銀金融政策決定会合はアメリカ合衆国の金融政策を決定していく「FOMC」と、同じ立ち位置にあるとよく言われています。

 

日銀金融政策決定会合は年に8回、2日に渡って金融政策運営を討議・決定します。

では、日銀金融政策決定会合はいつ開催されるのでしょう。日銀金融政策決定会合の予定日は、前年の年央頃に公表されます。そのため、日銀金融政策決定会合が開催される日を、前年から把握しておくことが可能だと言えるでしょう。

 

また、政策委員会は「総裁」「副総裁」「審議委員」といったメンバーで審議・討論を行います。「総裁」「副総裁」「審議委員」にはどういった人物が赴任するのかは、日本銀行のホームページで確認することができます。「今度の政策委員会はどのような人たちで構成されているのだろう?」と思った方は、一度確認されてみてはいかがでしょうか。

 

そういった日銀金融政策決定会合は、日本における金融政策の運営を討議し決定していく会合です。

 

では、政策委員会における会合のひとつである日銀金融政策決定会合は、具体的にはいったいどのようなことを討議し決定していくのでしょうか?

 

日銀金融政策決定会合では、「金融市場の方針」「基準割引率(日本銀行が民間金融機関に資金を直接貸し出す時の基準金利のこと)」「金融政策手段」「経済や金融情勢に関する見解」といったことを議事内容として討議していきます。

 

議事内容を討議し会合が終わったら、日銀金融政策決定会合での「決定内容の公表」が行われていきます。日銀金融政策決定会合が終わったらすぐに決定内容の公表がされるため、すぐに確認することが可能です。たとえ日銀金融政策決定会合で政策に対して大きな変更などがなくても、その旨が発表されるでしょう。

 

決定内容公表の他にも、「展望レポートの公表」というものも行われます。展望レポートの正式名は「経済・物価情勢の展望」です。政策委員が公表する中期的な経済見通しが展望レポートで明らかになります。展望レポートは通常1月、4月、7月、10月の年4回の審議を経て公表されます。

 

また、日銀金融政策決定会合を経て、「主な意見の公表」も行われるでしょう。会合における主流の意見をまとめ、原則として会合の6営業日後に公表されます。

 

さらに、「議事要旨(会合で討議されたことの大事な要点)・議事録(討議の記録)」が日銀金融政策決定会合の後に公表されます。議事要旨は日銀金融政策決定会合から3営業日後に、議事録は各会合から10年を経過した後に公表されますよ。

 

日銀金融政策決定会合について、理解を深めることができてきたでしょうか。日銀金融政策決定会合に関する情報は、テレビのニュースなどでも得ることができます。また、ツイッターなどのSNSでも、日銀金融政策決定会合に関する情報を得ることが可能です。

 

また、日銀金融政策決定会合の情報を得る上で、特にオススメなのが「日本経済新聞(通称:日経新聞)」です。日本経済新聞では日銀金融政策決定会合に関する、より掘り下げた情報を得ることができるでしょう。

日銀金融政策決定会合のFXにおける影響度・チャートの値動き

ここまで、日銀金融政策決定会合の概要についてご紹介してきました。それでは、日銀金融政策決定会合はFXにおいて、どのような影響力があるのでしょうか?

 

もうすでにお分かりのとおり、日銀金融政策決定会合では日本の金融政策の方針を討議・決定していきます。日銀金融政策決定会合は金融政策に関係しているため、為替市場に必然的に影響を及ぼすことが分かるでしょう。金融政策は為替市場と大きな関係があるからです。

 

また、日銀金融政策決定会合における2日目の会見終了後が終わった後、「日銀総裁による定例記者会見」が行われることを、すでにご存知の方もいらっしゃると思います。日銀総裁の定例記者会見は市場関係者における注目度が非常に高く、金融市場や為替市場などのマーケットに大きな影響を与えることがあるのです。

 

また、日銀総裁の記者会見におけるコメントによっても、市場に大きな影響を及ぼすことがあります。記者会見の内容によって株式市場や為替市場が敏感に反応するため、日銀総裁の記者会見は非常に多くの注目が集まるのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。日銀金融政策決定会合におけるFXへの影響力について、イメージを掴むことができたと思います。

日銀金融政策決定会合も、FXに取り組む上で重要な情報源となってくるため、定期的に確認していくことが大切だと言えるでしょう。