FXのシステムトレードを賢く選ぼう

システムトレード(自動売買)とは、あなたに代わって売買プログラムが24時間ずっと自動的に取引を行ってくれる手法のこと。

プログラムがチャンスを逃さずに売買してくれるので、ずっとチャートの前に張り付いている必要がなく、忙しいあなたの心強い味方になってくれます。

今回は、そんなシステムトレードの特徴と、賢い選び方を解説していきます。「そもそもシステムトレードとは何か」という点についても紹介するので、是非参考にしてみてくださいね!

システムトレードとは?

システムトレードとは、人の手を介さずにプログラムを用いて、決められたルールに従って自動的に行う取引のこと。

システムが取引をしてくれるので、余計な感情を挟まずにルール通りに売買してくれます。

一方、裁量取引は自分の判断で売買を行います。損切りしなければいけない場面でも「もう少ししたら反転するかも」と躊躇してしまい、かえって大きな損失を出してしまった経験のある人も多いのではないでしょうか。

そんな悩みをお持ちの方は、システムトレードを試してみるのもいいでしょう。客観的に自分のやり方を見直す良い機会になるかもしれません。

システムトレードの種類

リピート型

一定のルールどおりに注文を繰り返していく注文方式です。

例えば、「50銭ごとに買いを入れて、50銭上昇したら売り」というふうに注文します。こまめに注文と決済を繰り返して利益を狙ってくれるので、レンジ相場に強いという特徴があります。

選択型

システムを提供するFX会社などが用意したストラテジーを選び、そのアルゴリズムにしたがって自動的に売買を行います。

FX会社によっては、有名トレーダーが作成したストラテジーを使用することもできます。つまり、これを選ぶと初心者でもプロと同じレベルの取引が可能になるのです。

システムトレードのメリット

拘束時間が短い

システムトレードは、システムが24時間取引を行ってくれるため、チャートの前に張り付いている時間が少なくできる分、余裕を持って取引することができます。

また、削減できるのは時間だけではありません。裁量取引の場合は、ポジションを保有している間は精神的にも負担がかかってしまうもの。

そのようなメンタル的に余裕を持って取引できるのも、システムトレードのメリットです。

ルールどおりに取引してくれる

システムが自動的に売買してくれるので、余計な感情を挟まずにあらかじめ決められたルールどおりの取引ができます。

裁量取引だと、自分の感情を制して機械的に取引することが難しく、それが原因で損失を出してしまう初心者は少なくありません。

この点で、システムトレードは、そんな人たちも継続的に利益を狙える手法なのです。

有名トレーダーと同じ取引ができる 

システムトレードでは、有名トレーダーが開発した自動売買アルゴリズムを選んで取引することも可能です。つまり、システムが自動的にその有名トレーダーと同じように売買してくれるのです。

FXで継続的に勝てるようになるには膨大な時間が必要ともいわれます。しかしシステムトレードは、そんな長い時間を埋めてくれる、初心者にとってとても心強い存在なのです。

システムトレードのデメリット

手数料が高め

たいていのシステムトレードでは、スプレッドのほかに売買手数料もかかります。したがって、その分だけ裁量取引よりもコストが高くなることになります。自分の代わりに24時間ずっと取引してくれるのですから、当然と言えば当然でしょう。

ただし、FX会社によってはシステムトレードの売買手数料が無料に設定されているところもあります。FX会社を選ぶ際の基準として、そこに注目してみてもいいでしょう。

相場の見極めは必要

システムが24時間自動的に売買してくれるシステムトレードですが、全てをほったらかしにしていていいわけではありません。相場の変化によって設定を変えたり、自動売買を止めたりといった作業は必要になってきます。

例えば、リピート型注文方式は、レンジ相場では強さを発揮しますが、逆にトレンド相場では弱いという点もあります。

したがって、システムトレードを利用する場合も、相場環境や資金状況などはこまめに確認するようにしましょう。

プログラムによって実績が異なる

システムトレードは、多くのFX会社によって数多く提供されています。しかし、どのシステムトレードでも同じように利益を出せるわけではありません。

その時の相場環境や利用者の資金状況によっても、どのシステムトレードが適しているかは異なります。また、中には詐欺のような悪質なシステムトレードが販売されることもあります。

したがって、そのようなリスクを減らすためにも、大手のFX会社が提供するものや、長い期間実績を残しているようなものを選ぶようにしましょう。

システムトレード対応のFX会社を選ぼう

 

FX会社タイプ対象者

売買

手数料

取引単位通貨ペア数キャッシュバック(最大)
インヴァスト証券選択型初心者有料1000通貨17120000円
セントラル短資fX選択型初心者0円1000通貨2225000円
外為オンラインリピート型中上級者有料1000通貨245000円

システムトレードに対応している主なFX会社を比較してみました。ほかにも数多くのFX会社がシステムトレードを取り扱っているので、上のような項目を基準にして自分にあったシステムトレードを選んでみてください。

また、このほかに注目すべき基準として、システムトレード用のスマホアプリがあるかどうかということもポイントです。

さらに、初心者がシステムトレードを始める際には、少額から始められるかという点も重要です。システムトレードにあまり詳しくないままいきなり大きな資金で始めてしまうと、損失を被ってしまうこともあるからです。これは、裁量取引を始める際にも同じことが言えます。

始めたばかりの時に大きな損失を出すと、それがトラウマになって取引が怖くなり、FXから離れてしまうということもあります。ですから、最初のうちは少額から始めて、慣れてきたら徐々に資金を増やしていくのがいいでしょう。

今回はシステムトレードの特徴や選び方について見てきました。システムトレードは、システムが24時間おまかせで自動的に取引してくれるので、とても便利です。

その反面、いろいろな種類やリスクもあるため、何も知らないまま適当に始めると失敗してしまう可能性もかなりあります。そのため、ここで書いたポイントや基準を抑えて、自分にあったシステムトレードを探してみると良いでしょう。

また、ぐれぐれも取引には余剰資金で運用するようにしてくださいね。