海外FXの出金方法をわかりやすく解説

「海外FXに興味があるけど、出金とか手続きが複雑そうだから自分には無理かな」

「海外FXの出金でトラブルが起きたらどうしよう」

と不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、海外FXの出金方法はそう難しいものではありません。海外FX業者は世界中のトレーダーから取引してもらうために、国内FXよりも多くの出金方法を用意しているからです。

そこで今回は、海外FXの出金方法の特徴を詳しく見ていきたいと思います。海外FXを始める予定のある方は、ぜひ最後までご覧ください。

海外FXの出金ルール

最初に、海外FXの出金はそんなに複雑ではないと申し上げました。

その代わり、海外FXでは出金に関していくつかのルールが設けられています。これは、海外FX業者とのトラブルを未然に防いだり、またマネーロンダリングなどの国際的な犯罪を防止したりするためのものです。快適に海外FXで取引するためにも、まずはこのルールを押さえておきましょう。 

出金は入金と同じ方法であること

海外FX口座で出金する際には、入金したのと同じ方法でしか出金することができません。

例えば、国際決済サービスを使って入金した場合は、「出金も国際決済サービスで」ということになります。

ただし、これはあくまでも「最初に入金した金額までは」入金時と同じ方法で出金しなければならないということ。

したがって、取引で得た利益分を出金する際には、他の出金方法も選択可能となります。これに関しては、特にクレジットカードでの入金時に注意する必要があります。

ボーナス分は出金できない

海外FXの最大の魅力である豪華なボーナスですが、これをそのまま出金することはほとんどの海外FX業者が禁止しています。

一般的に、ボーナスは取引にのみ使用するものとして付与されているからです。(ボーナスクレジットとも呼ばれる)

一方で、ボーナスを利用して取引をして利益が出た場合は、その利益を出金することは認められています。

海外FXの出金方法

海外送金

海外送金は、入金手段としてはあまり利用されていませんが、出金では比較的よく使われる方法です。業者の利用する海外の銀行口座から、中継銀行を介して日本の銀行に送金することになります。最もオーソドックスな方法なので、ほとんどの海外FX業者が対応しています。

ただし、いくつかの銀行を経由してお金が送られてくるため、着金までにだいたい2〜5営業日かかります。また、送金手数料も3000〜5000円ほどかかることになります。

このように日数も手数料もかかるため、bitwalletなどよりは利便性は低いと言えます。一方で、最近では入金額以上の出金は海外送金のみに限定している海外FX業者も増えてきています。

メリット
  • ほとんどの海外FX業者で対応
デメリット
  • 送金手数料が高い
  • 着金までに日数がかかる

国内送金

海外FX業者が国内の銀行に持つ口座からトレーダーの銀行口座に振り込む方法です。振込手数料も数百円と、国際送金に比べて安く済み、時間も当日または翌営業日には着金します。

このように、安くて早い国内送金での出金ですが、実際に出金方法として対応している海外FX業者は、ほとんどないのが現状です。これもやはり、マネーロンダリング防止のための規制が強まっていることなどが原因です。

しかし、AXIORY、BigBossXMなどの海外FX業者はまだ国内送金での出金に対応しています(2024年4月時点)。ただし、今後も取り締まりが強まっていくことも予想されますので、ご注意ください。

メリット
  • 手数料が安い
  • 着金までの日数が比較的早い
デメリット
  • 対応する業者が少ない

クレジットカード/デビットカード

クレジットカードやデビットカードでの出金は、クレジットカードやデビットカードで入金した時にのみ行われることになります。

入金手段としては、とても手軽でスピーディな点が人気となっているクレジットカードですが、出金の際には少し注意が必要です。海外FXでの出金は、入金時と同じ方法に限られるので、クレジットカードで入金した場合は当然クレジットカードに出金となります。しかし、本来クレジットカードは「支払い専用の決済カード」ですので、出金機能はありません。そこで、「入金のキャンセル」という形で処理されることになるのです。しかも、クレジットカードに出金できる額も、入金額までに限られます。

では、取引で利益が出た場合の出金はどうなるのでしょうか?その場合、利益分は海外送金や国際決済サービスなど他の方法で出金することになります。

メリット
  • 手数料無料
  • リアルタイムに着金
  • ほとんどの海外FX業者が対応
デメリット
  • 利益分は他の方法で出金

国際決済サービス

国際決済サービスは、世界中で利用できるオンラインの決済システムで、オンラインウォレットとかオンライン決済サービスとも呼ばれます。代表的なものにbitwalletPaypalなどがあります。振込やクレジットカードなどで国際決済サービスの口座に入金し、国内の銀行へ送金できるサービスです。手数料も安く、海外FXでの出金方法としては最もお勧めです。

ただし、国際決済サービスの口座から国内の銀行口座に送金する際に手数料がかかることがあります。

また、国際決済サービスの最大の魅力は、この口座を1つ保有しておくことで、複数の海外FX業者を利用している際にも資金を一元化することができる点です。また、世界展開する国際決済サービスはセキュリティの精度も高いので、安心して利用することができます。

メリット
  • 手数料が安い
  • 1〜2営業日中に着金
  • 複数の海外FX業者を利用する時の資金管理ができる
デメリット
  • 主に英語で表記されている
  • 口座開設にパスポートが必要
  • 出金方法は銀行振込のみ

仮想通貨

ビットコインなどの仮想通貨に対応している海外FX業者も増えてきています。例えば、ビットコインだと出金手数料も無料で、着金も手続きから1時間以内と便利な点が人気を呼んでいます。

ここで注意しなければならないのは、仮想通貨は相場が変動するということです。ですから、取引所に入金して、しばらくして残高を確認したら入金した額と違うということもあり得るのです。

メリット
  • 手数料が安い
  • 即時に着金
デメリット
  • 通貨自体の相場が変動する
  • 対応している業者が少ない
  • 入金額に上限がある

まとめ

 入金スピード手数料業者対応状況
海外送金××
国内送金
クレジット/デビットカード
国際決済サービス
仮想通貨

上に、今回紹介した出金方法を表にまとめました。

海外FXの出金方法に関しては、年々仕組みや法律が変わっていく傾向にあり、非常に流動的なところがあります。この原因としては、マネーロンダリングを防止する動きなどの理由が挙げられます。ですから、ちょっと前まで使えていた出金方法が使えなくなってしまったということもあります。しかし同時に、様々なサービスが導入されつつあるのも事実です。このような新たなサービスは、時代に即していて高い利便性を有していることが期待できます。

したがって、今後も情報を得ながら、ご自分の取引スタイルにあった出金方法を選んで行っていただきたいと思います。